愛情の搾取にならないように

2018年8月4日

愛情の搾取。
エンディングのダンスで大人気になった、契約結婚を題材にしたドラマでも話題になりました。契約結婚をしていた二人に愛情が生まれ、主人公が相手の女性にプロポーズをするという場面なのですが、
女性は、報酬のない、妻という立場を提案されたために、
「それは好きの搾取です!断固拒否します!」
という、啖呵を切った場面がありました。妻という立場は、それだけで、いろんな顔を持つことになります。妻、母、夫の配偶者・・・妻という立場になった人は、家庭一切合切と、子育て、はたまた、地域の活動、PTA…
これまで、報酬なしで、なんでも、こなして来た人が多かったのです。ふと我に返ると、それらを、全て妻であるだけでこなして来た。
なんの見返りもなく。

長年、それは続いてきました。

妻に、何もかも任せて、自分は家のことを何もしてこなかった夫が量産されました。

そして、それはおかしい!
と、声を上げる人も増えて来た訳です。

そういう間柄になるのが嫌で結婚をしない人もいらっしゃると思います。

愛がある、結婚した、というだけで、
餌の貰えない、魚になるのか。
それは断固拒否しても良い、と、

現代では思って当然、と思われるようにもなりました。

でも、働いて家に帰れば、子どもがご飯を待っていて、宿題もやらせないといけない、お風呂も沸かさないと、お茶一つも用意しておかないと、生活が成り立たないのです。
そして、動くのは多くが女性です。

搾取されないということは、
きちんと報酬を貰う、ということです。

報酬という言葉を言い換えると、お小遣いや、ある程度自由になるお金が確保できる、ということですね。

これは、最初に決めておかないと、後からはなかなか言い出せなくなるものです。

夫の役割、妻の役割、
そして、お金の分配。

それが上手くいかないと、結婚生活は破綻、離婚ということになりかねません。

我慢していて、いきなりドカン!と不満を出していくのは、あまり得策ではないでしょう。

夫の価値、妻の価値

ドラマでは、住み込みで家事代行サービスをすることになり、契約で一緒に住むことになったものの、
実際に恋愛に結びつき、これまでの生活とのねじれが生じたように感じた訳です。

では、同棲など、恋愛から、結婚に移ると、どうしてそのような感覚に陥るのか。

同じ生活をしていたのに、結婚になると、何か違う、となるのはどうしてか。

一緒にいて、男と女の役割分担が当たり前だと感じるようになるからなんです。

長年、刷り込まれた役割分担があります。
夫は外、妻は中。

夫が稼いで来て、それで生活できる時代は終わりました。
妻の役割は、大きく、重くなりました。

役割の重心を、二人で見つめ直す必要があるでしょう。

大切なのは、二人で幸せになること。
大切な人を、見守ること。
大切な人が、声を上げたら、聞く耳を持つこと。

それを怠ることで、お互いの価値は下がっていきます。

家事も含めて、労働というのは、
給金も含めて、価値観を伝えられて、
満足が得られるものです。

報酬が貰えない、というのは、そのまま、その人の価値に繋がるわけです。

今、人手不足の現在、
給料は充分出さない、代わりはどれだけでもいるなどと言い放つ、
そんな経営者は、淘汰される時代に来ていると思います。

それは、人の価値を認めていないと分かるから。
経営者一人で働いている訳ではない、
その組織が一丸となっているから、利益も出る。潤う。
それが分からない経営者がまだこの時代でもいるのかと思うと、驚きます。

そんな経営者のようになってはいけないのです。夫婦は。

もちろん、上に立つ、下にあるという不平等も関係を悪化させます。

昔は、「誰が食わせてやっているんだ!」という夫も多かったかもしれません。
今は、それを言う夫は、総スカンを食らってしまいます。

食わせてやっている、という言葉を口にするのは、
それしか、自分には出来ない、という自覚から来ているのかも知れません。

本当は、家の全てをやってくれている妻に、頭が上がらないと思っているのかも知れません。

そんな、無力感を隠すために、自分の立場を上にしたいがために、
食わせてやっているのは俺だ、と言わざるを得なかったのかもしれません。

でも、それは、家での立場を上に思われたい、というエゴの言葉。
けして、家族のための言葉ではないから、嫌われるのです。

家族のために、稼いでくる。今、手取りがあまり上がらない時代では、それだけでも、充分、愛情がある行為です。
でも、それを口にするというのは、自分には愛情がないと誤解されても仕方ありません。
「家族のことは愛しているけれど、自分は稼いでくるしか出来ないんだ。」
そういう言い方は、やっぱりプライドが傷つくのでしょうか。

日本人は、シャイで、そういう言葉を伝える、ということをして来ませんでした。
でも、勇気を出して言ってみませんか。
お互いを認める言葉を。
本当は言いたいのではないでしょうか。

恥ずかしいなら、LINEでもいいのです。
どうか、その気持ち、大事に、伝えてあげてください。